退職前に有休の取得を希望したが拒否された場合、諦めるべき?
2024/11/13
投稿者:転職ガーデン
Q: 退職前に残っている有休を取得したいと伝えたが拒否された。有休の取得は諦めるべき?
A: 有給休暇は、労働者に保証された権利です。会社は社員からの有休取得の申し出を原則として認めなければなりません。
有給休暇取得の基本ルール
労働基準法では、6か月以上勤務し、労働日の8割以上出勤している社員に有給休暇を付与することが義務付けられています。そのため、社員が有休取得を申し出た場合、会社が拒否することは原則として認められていません(一部例外を除く)。また、有休取得の理由を会社に報告する必要もありません。
有休取得の際の注意点
有休取得は労働者の権利ですが、職場の業務を考慮して円滑に進めることも重要です。特に退職前は、引き継ぎなどの業務調整が必要となるため、以下の点を意識しましょう。
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業務の引き継ぎを考慮する
業務が滞らないよう、後任者への引き継ぎやタスクの整理を行った上で、上司と相談し有休取得日を調整しましょう。 -
上司との相談
直属の上司に有休取得の意思を伝え、具体的な取得日を話し合います。柔軟な姿勢を見せることで、交渉がスムーズになる可能性があります。
会社が有休取得を拒否する場合の対応
万が一、会社が有休取得を拒否する場合、以下の対応を検討してください:
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さらに上の管理職や人事部に相談
上司との話し合いで解決しない場合は、本社の人事部やさらに上の管理職に相談しましょう。 -
労働基準監督署への相談
それでも問題が解決しない場合は、労働基準監督署に相談することができます。有休取得の権利が侵害されている場合、必要な対応を取るよう助言が得られます。 -
有休の買い上げを検討する
会社によっては、有休の買い上げ制度を設けている場合もあります。業務上の理由で取得が難しい場合、残った有休を買い取ってもらえるか確認してみましょう。
まとめ
有休取得は諦める必要はありませんが、職場や同僚に配慮しつつ、しっかりと意思を伝えることが大切です。引き継ぎなどを円滑に進めながら、必要に応じて適切な機関に相談し、自分の権利を守りましょう。