まず、なぜ健康診断書を提出しなければならないのかというと、「労働安全衛生規則第43条」に規定されているからです。これは『雇い入れ時健康診断』と呼ばれているものです。3ヶ月以内に受診した結果があれば、そちらを提出しても構いません。

受診する場所についは規定がないことも多く、近所のクリニックなどに電話で予約をして診断を受けるのが一般的です。受診する予定のクリニックで「雇い入れ時健康診断」を受けたいといえば伝わると思います。結果が出るまでの期間は各クリニックによって異なる為、予め確認しておくと良いでしょう。

健診項目

• 既往歴(過去に罹った病気や手術、治療について)及び業務歴の調査
• 自覚症状や他覚症状の有無の検査
• 身長
• 体重
• 腹囲
• 視力及び聴力の検査(1000Hz、4000Hz)
• 胸部X線
• 血圧の測定
• 貧血検査(赤血球数、ヘモグロビン)
• 肝機能検査(GOT、GPT、γ-GTP)
• 血中脂質検査(トリグリセライド・HDL-コレステロールLDL-コレステロール)
• 血糖検査
• 検尿検査(尿中の糖及び蛋白の有無の検査)
• 心電図検査

上記以外にも各企業により追加の項目があることもあります。その為、受診前に就業先に予め受診項目の確認をしておくと良いでしょう。