看護師|診療科別の志望動機例文|内科・外科・小児科・美容・訪問看護など転職で使える書き方
看護師の転職で、履歴書を書くときに悩みやすいのが「志望動機」です。
「なぜこの病院を選んだのかうまく書けない」
「未経験の診療科へ転職するときは何を書けばいい?」
「どの病院にも使えるような志望動機になってしまう」
このように悩む看護師さんは少なくありません。
志望動機は、難しい表現を使う必要はありません。大切なのは、「なぜその診療科なのか」「これまでの経験をどう活かせるのか」「転職後にどう働きたいのか」を具体的に伝えることです。
忙しい方へ|看護師の志望動機は3つで作る
看護師の志望動機は、基本的に次の3つを組み合わせると作りやすくなります。
- なぜその診療科・職場を希望するのか
- これまでどんな経験をしてきたのか
- 入職後、その経験をどう活かしたいのか
基本形
「これまで〇〇で△△の経験をしてきました。その経験から□□に興味を持ち、より専門的に学びたいと考えています。これまで培った△△の経験を活かしながら、貴院で□□について学び、患者様に寄り添った看護を実践したいと考え志望いたしました。」
そのまま使うのはNG|例文は「自分の経験」に置き換える
この記事では診療科別に志望動機の例文を紹介しますが、文章をそのまま履歴書へコピーするのはおすすめできません。
採用担当者が知りたいのは、きれいな文章を書けるかではなく、「なぜ自院へ転職したいのか」です。
例文をベースに、経験年数、担当してきた患者様、身につけた看護技術、転職理由、応募先の特徴などを加えて、あなた自身の志望動機に変えていきましょう。
内科へ転職する看護師の志望動機例文
内科では、急性期だけでなく慢性疾患を抱える患者様への継続的な看護が必要になることがあります。
【志望動機例文】
これまで病棟看護師として、患者様の状態観察や点滴・採血などの看護業務に携わってきました。日々患者様と接する中で、治療だけでなく、生活習慣や退院後の生活まで含めた継続的な支援の重要性を感じるようになりました。今後は内科領域の知識をさらに深め、患者様一人ひとりの生活背景にも寄り添った看護を実践したいと考え、志望いたしました。
糖尿病・循環器・消化器・呼吸器など、応募先が特定領域に力を入れている場合は、その分野への関心を加えるとより具体的になります。
外科へ転職する看護師の志望動機例文
【志望動機例文】
これまで看護師として患者様の状態観察や日常生活援助などを経験してきました。その中で、手術前後の患者様の身体的・精神的な変化を支える外科看護に関心を持つようになりました。今後は周術期看護について学び、患者様が安心して治療を受け、回復していけるよう支援できる看護師になりたいと考えています。これまで培った観察力や患者様とのコミュニケーション経験を活かしたいと考え、志望いたしました。
整形外科へ転職する看護師の志望動機例文
【志望動機例文】
これまで病棟で勤務する中で、治療後の回復過程を支援し、患者様ができることを少しずつ増やしていく看護にやりがいを感じてきました。今後は整形外科領域で、術後管理だけでなくリハビリ職など多職種と連携しながら、患者様のADL向上や社会復帰を支援したいと考えています。これまでの病棟経験を活かしながら専門性を高めたいと考え、志望いたしました。
小児科へ転職する看護師の志望動機例文
【志望動機例文】
これまで看護師として患者様やご家族とのコミュニケーションを大切にしながら勤務してきました。今後は子どもの発達段階に応じた看護を学び、治療を受けるお子様だけでなく、不安を抱えるご家族にも寄り添える看護師になりたいと考えています。これまで培ってきた観察力やコミュニケーション力を活かしながら小児看護について学びたいと考え、志望いたしました。
「子どもが好きだから」だけでは志望理由として弱くなりやすいため、小児看護で何をしたいのかまで伝えることがポイントです。
産婦人科・婦人科へ転職する看護師の志望動機例文
【志望動機例文】
これまでの看護経験を通じて、患者様の不安や悩みに寄り添うことの重要性を学んできました。今後は女性のライフステージに応じた健康支援について専門的に学びたいと考えています。患者様が安心して相談や治療を受けられるよう、これまで培ったコミュニケーション力を活かしながら、一人ひとりに寄り添った看護を実践したいと考え志望いたしました。
皮膚科へ転職する看護師の志望動機例文
【志望動機例文】
これまで病棟で勤務し、処置や患者様への説明、セルフケア支援などに携わってきました。皮膚疾患は症状が目に見えることで、身体面だけでなく精神面にも影響することがあると感じています。今後は皮膚科領域の知識を深め、処置だけでなく患者様の不安にも寄り添える看護師になりたいと考え、志望いたしました。
眼科へ転職する看護師の志望動機例文
【志望動機例文】
これまで病棟看護師として、患者様への処置や検査説明などを経験してきました。視力や目の健康は患者様の日常生活に大きく関わるため、眼科領域の専門知識を身につけ、検査や治療を安心して受けていただけるよう支援したいと考えています。これまで培った患者様への説明力や観察力を活かしながら専門性を高めたいと考え、志望いたしました。
精神科・心療内科へ転職する看護師の志望動機例文
【志望動機例文】
これまで患者様と関わる中で、身体的なケアだけでなく、不安や悩みに耳を傾けることの重要性を感じてきました。今後は精神科看護について専門的に学び、患者様との信頼関係を大切にしながら、その方らしい生活や社会復帰を支援できる看護師になりたいと考えています。これまで培ったコミュニケーション力を活かしたいと考え、志望いたしました。
透析へ転職する看護師の志望動機例文
【志望動機例文】
これまで病棟で患者様の状態観察や点滴・採血などの看護業務を経験してきました。今後は、継続的な治療を必要とする患者様と長期的に関わりながら支援できる透析看護に携わりたいと考えています。これまで身につけた観察力や看護技術を活かしながら、透析に関する専門的な知識と技術を身につけたいと考え、志望いたしました。
救急外来へ転職する看護師の志望動機例文
【志望動機例文】
これまで急性期病棟で勤務し、患者様の状態変化を早期に把握することの重要性を学んできました。今後は、より迅速な観察・判断・対応が求められる救急看護について学び、緊急時にも落ち着いて患者様を支援できる看護師を目指したいと考えています。これまでの急性期看護の経験を活かしながら、さらに対応力を高めたいと考え志望いたしました。
手術室へ転職する看護師の志望動機例文
【志望動機例文】
病棟勤務を通じて、手術を受ける患者様の不安や術後の回復過程に関わってきました。その経験から、手術を安全に受けていただくための周術期看護について、より専門的に学びたいと考えるようになりました。これまで培った観察力や多職種との連携経験を活かしながら、手術室看護師として専門性を高めたいと考え志望いたしました。
美容クリニックへ転職する看護師の志望動機例文
美容クリニックでは、看護技術だけでなく接遇や患者様への説明力なども重視される傾向があります。
【志望動機例文】
これまで病棟看護師として、患者様の不安に寄り添いながら安全に医療を提供することを大切にしてきました。今後は美容医療について専門的に学び、患者様が抱える悩みや希望に寄り添いながら、前向きな変化を支援できる看護師になりたいと考えています。これまで培った看護技術とコミュニケーション力を活かし、安心して施術を受けていただけるよう努めたいと考え、志望いたしました。
ポイント:「美容が好き」「美容に興味がある」だけで終わらず、患者様への対応、接遇、安全管理など、看護師としてどのように貢献できるかを加えましょう。
訪問看護へ転職する看護師の志望動機例文
【志望動機例文】
病棟で退院支援に携わる中で、退院後の患者様がどのように生活されているのか、その生活まで継続して支援したいと考えるようになりました。今後は訪問看護師として、疾患だけでなく患者様の生活環境やご家族の状況にも目を向け、その方らしい在宅生活を支援したいと考えています。これまで病棟で培ったアセスメント力や多職種との連携経験を活かしたいと考え、志望いたしました。
クリニックへ転職する看護師の志望動機例文
【志望動機例文】
これまで病棟看護師として、患者様の状態観察や処置、退院支援などに携わってきました。今後はより地域に近い医療現場で、患者様の健康管理や疾病の早期発見、継続的な通院支援に関わりたいと考えています。病棟で培った看護技術や患者様への対応力を活かしながら、地域の患者様が安心して通院できるよう支援したいと考え、志望いたしました。
健診センターへ転職する看護師の志望動機例文
【志望動機例文】
これまで病棟勤務を通じて、疾患の治療だけでなく予防や早期発見の重要性を感じてきました。今後は健診業務を通じて、受診される方の健康維持や疾病の早期発見に関わりたいと考えています。これまで身につけた採血などの看護技術や、患者様に安心して検査を受けていただくためのコミュニケーション力を活かしたいと考え、志望いたしました。
介護施設へ転職する看護師の志望動機例文
【志望動機例文】
病棟で高齢の患者様に関わる中で、治療だけではなく、その方らしい生活を支える看護の重要性を感じてきました。今後は生活の場である介護施設で、入居者様の健康管理や日常生活を長期的に支援したいと考えています。これまで培った状態観察や急変時対応の経験を活かし、介護職をはじめとする多職種と連携しながら入居者様の生活を支えたいと考え、志望いたしました。
未経験の診療科へ転職するときの志望動機はどう書く?
未経験だからといって、志望動機で不利になるとは限りません。
ポイントは、「経験がありません」で終わらせず、これまでの経験と新しい診療科をつなげることです。
【未経験者の基本例文】
〇〇科での勤務経験はありませんが、これまで急性期病棟で患者様の状態観察や急変対応、多職種との連携などを経験してきました。その中で〇〇領域に関心を持つようになり、今後は専門的な知識と技術を身につけたいと考えています。これまで培った経験を活かしながら積極的に学び、貴院に貢献できる看護師を目指したいと考え志望いたしました。
「未経験だから何もできない」ではなく、すでに持っている経験の中で応募先でも活かせるものを探すのがポイントです。
第二新卒・経験が浅い看護師の志望動機例文
【志望動機例文】
これまでの勤務では、基本的な看護技術や患者様とのコミュニケーションについて学んできました。経験はまだ十分ではありませんが、今後は〇〇領域について基礎から学び、看護師として長期的に成長していきたいと考えています。貴院の〇〇という環境に魅力を感じ、周囲から学びながら一つひとつ経験を積み、患者様に安心していただける看護師を目指したいと考え志望いたしました。
ブランクがある看護師の志望動機例文
【志望動機例文】
これまで〇年間、〇〇科で看護師として勤務し、患者様の状態観察や処置などを経験してきました。ブランクはありますが、これまでの経験を活かしながら改めて看護師として患者様に関わりたいと考えています。必要な知識や技術については積極的に学び直し、一日も早く業務に対応できるよう努めたいと考え、志望いたしました。
看護師の志望動機で避けたい書き方
「家から近いから」だけ
通勤しやすさは大切ですが、それだけでは「なぜこの病院なのか」が伝わりません。応募先でやりたい看護と組み合わせましょう。
「給料が高いから」だけ
給与は転職先選びの重要な条件ですが、志望動機では仕事内容や経験とのつながりを中心に伝える方が自然です。
「夜勤が嫌だから」だけ
日勤のみを希望すること自体に問題はありませんが、「夜勤をしたくない」だけではなく、応募先でどのように働きたいのかを伝えましょう。
どこにでも使える内容
「貴院の理念に共感しました」「患者様に寄り添いたいと思いました」だけでは、他院にも当てはまります。応募先ならではの特徴を1つ入れるだけでも志望動機は具体的になります。
応募先ごとに志望動機を変えるポイント
同じ診療科でも、医療機関によって特徴は異なります。
応募前に、求人票や医療機関のWebサイトなどから次の点を確認しましょう。
- 力を入れている診療・治療
- 患者層
- 急性期・慢性期などの役割
- 教育・研修体制
- 地域医療への取り組み
- 看護部の方針
- 求める人物像
その中から自分の経験や今後やりたい看護と接点のあるものを1~2個選ぶと、その職場に合わせた志望動機を作りやすくなります。
志望動機を作るための簡単テンプレート
次の4項目を埋めてから文章にすると、志望動機を作りやすくなります。
| これまでの経験 | 〇〇病棟で〇年間勤務 |
| 興味を持った理由 | 〇〇の経験から訪問看護に興味を持った |
| 応募先を選んだ理由 | 〇〇に力を入れている点に魅力を感じた |
| 入職後 | 経験を活かしながら〇〇を身につけたい |
履歴書と面接で志望動機は同じでもいい?
履歴書と面接で志望動機の内容を大きく変える必要はありません。
むしろ、基本的な内容は一貫している方が自然です。
ただし、面接では履歴書をそのまま読み上げるのではなく、
- なぜ興味を持ったのか
- 具体的な経験
- 応募先を選んだ理由
- 今後どんな看護師になりたいか
などを補足すると、より説得力のある回答になります。
よくある質問|看護師の志望動機
Q.看護師の志望動機は何文字くらい書けばいいですか?
履歴書の記入欄の大きさにもよりますが、無理に長くする必要はありません。「応募理由・経験・入職後」の3点が簡潔に伝わる文章を意識しましょう。
Q.未経験の診療科でも応募できますか?
未経験者を受け入れている求人であれば応募できます。志望動機では、これまでの経験から活かせる部分と、その診療科について学びたい理由を伝えましょう。
Q.「スキルアップしたい」は志望動機になりますか?
理由の一つにはなりますが、それだけでは応募先を選んだ理由が伝わりにくくなります。「何を学びたいのか」「なぜその病院・診療科なのか」まで具体的にしましょう。
Q.給料や休日が転職理由の場合はどう書けばいいですか?
給与や休日を重視して転職先を選ぶこと自体は珍しくありません。ただし志望動機では条件面だけではなく、これまでの経験や応募先で取り組みたい看護についても伝えるとよいでしょう。
Q.志望動機と退職理由はつながっていた方がいいですか?
一貫性があると説明しやすくなります。例えば「急性期で経験を積んだことで、退院後の生活まで支援したいと考えるようになったため訪問看護へ転職する」など、これまでの経験から次の転職理由につながる形が自然です。
Q.志望動機が思いつかない場合はどうすればいいですか?
「なぜ今の職場から転職したいのか」「次の職場では何を変えたいのか」「これまでの経験で続けたいことは何か」の3つを書き出してみると、自分が転職先に求めているものが整理しやすくなります。
まとめ|診療科に合わせて「自分の経験」を入れることが大切
看護師の志望動機は、特別な文章を書く必要はありません。
基本は、
- その診療科・職場を選んだ理由
- これまでの看護経験
- 入職後に経験をどう活かしたいか
の3つです。
例文をそのまま使うのではなく、自分が実際に経験したことと応募先ならではの特徴を加えることで、採用担当者にも伝わりやすい志望動機になります。
希望する診療科の看護師求人を探す
志望動機を考える前に、「自分の経験を活かせる求人にはどんなものがあるのか」を比較してみるのも一つの方法です。
転職ガーデンでは、看護師求人を勤務地や希望条件から探すことができます。
志望動機や面接に不安がある看護師さんへ
「この志望動機で大丈夫?」
「未経験の診療科へ転職したい」
「自分の経験をどうアピールすればいいか分からない」
転職ガーデンでは、求人のご紹介だけでなく、応募書類の確認や面接対策など、看護師の転職活動を無料でサポートしています。
希望する働き方や診療科がまだ決まっていない場合も、これまでの経験や転職理由を伺いながら、一緒に整理することができます。
