看護師が夜勤を辞めると給料はいくら下がる?年収を下げにくい転職方法
「夜勤がつらくなってきた」
「日勤だけの仕事に変えたい」
「でも、夜勤をやめたら給料がかなり下がるのでは?」
病棟で働く看護師さんが夜勤をやめようと考えたとき、大きな不安の一つが収入の減少です。
実際、夜勤をやめれば夜勤手当がなくなるため、現在と同じ職場・給与体系であれば収入が下がる可能性があります。
ただし、「夜勤をやめる=大幅に年収が下がる」とは限りません。
訪問看護、透析、クリニック、美容クリニックなど、日勤中心でも比較的高い給与を目指せる職場があります。この記事では、夜勤をやめた場合の給与の考え方と、夜勤なしでも年収を下げにくい転職方法を解説します。
結論|夜勤をやめると給料は下がる可能性がある。ただし転職先次第
夜勤ありの病棟から日勤のみの仕事へ変われば、夜勤手当がなくなるため月収・年収が下がる可能性があります。
ただし、実際にどの程度下がるかは、現在の夜勤回数や夜勤手当、基本給、転職先の給与によって異なります。
大切なのは、「夜勤をやめるか、給料を維持するか」の二択で考えないこと。
日勤のみでも給与条件の良い求人まで比較することで、働き方を変えながら収入の減少を抑えられる場合があります。
そもそも夜勤をやめると、なぜ給料が下がる?
病棟看護師の給与は、基本給だけで決まっているわけではありません。
一般的には、
- 基本給
- 資格手当
- 職務手当
- 住宅手当
- 夜勤手当
- 時間外手当
- その他の手当
などを合計して毎月の給与が決まります。
夜勤をやめると、このうち夜勤手当がなくなるため、基本給が変わらなくても手取りや年収が下がることがあります。
まずは自分の「夜勤なし年収」を計算してみよう
転職を考える前に、現在の給与明細を確認してみましょう。
例えば、毎月の夜勤手当が合計4万円なら、単純計算では年間48万円です。
夜勤手当4万円 × 12か月 = 年間48万円
毎月6万円なら年間72万円、8万円なら年間96万円になります。
もちろん賞与の算定方法やその他の手当によって実際の年収は異なりますが、まずは「現在の年収のうち、夜勤による収入はいくらなのか」を把握すると、転職先に必要な給与水準が見えてきます。
例|年収500万円の看護師が夜勤をやめたら?
例えば、現在の年収が500万円で、夜勤手当が年間60万円程度含まれているとします。
| 現在の年収 | 500万円 |
| 年間の夜勤手当 | 約60万円 |
| 単純に夜勤手当を除いた場合 | 約440万円 |
この場合、日勤のみで年収440万円以上の求人を見つけられれば、夜勤をやめても年収の減少を比較的小さくできます。
逆に、「日勤のみ」という条件だけで年収350万円の求人へ転職すれば、夜勤手当の減少以上に年収が下がることになります。
夜勤なしでも給料を下げにくい看護師の転職先
夜勤なしで働きながら収入も重視するなら、クリニックだけに絞らず、複数の働き方を比較することが重要です。
| 転職先 | 夜勤 | 給与の特徴 | 確認したい点 |
|---|---|---|---|
| 訪問看護 | 日勤中心 | 比較的高給与の求人もある | オンコール・訪問件数 |
| 透析 | 基本なし | 手当が充実した求人もある | 早番・遅番 |
| 美容クリニック | 基本なし | 高給与求人もある | 接客・評価制度・インセンティブ |
| クリニック | 基本なし | 診療科・法人により差がある | 中抜け・残業・賞与 |
| 病院外来 | 日勤中心 | 病院の給与体系による | 救急対応・当直の有無 |
1.訪問看護|日勤のみで年収も重視したい人
夜勤なしでも収入を重視したい看護師さんが、候補に入れておきたいのが訪問看護です。
訪問看護では、利用者の自宅を訪問して、健康状態の確認、服薬管理、医療処置、療養生活の支援などを行います。
基本給に加えて、訪問件数によるインセンティブなどが設定されている事業所もあり、日勤中心でも比較的高い給与を目指せる求人があります。
ただし、オンコール当番がある場合は「夜勤なし=夜間対応なし」ではありません。オンコールの回数や実際の呼び出し頻度まで確認しましょう。
2.透析|専門性を活かして収入を維持する
透析クリニックや病院の透析室も、夜勤なしで働ける代表的な職場です。
透析看護では、穿刺、透析中の患者管理、機器の確認、生活指導などを行います。
透析経験がある場合は経験を評価してもらえる可能性があります。一方で、施設によって早番・遅番があるため、実際の勤務終了時間まで確認しましょう。
3.美容クリニック|夜勤なしでも高給与求人がある
美容クリニックには、夜勤なしでも比較的高い給与が設定されている求人があります。
ただし、病棟とは仕事内容が大きく異なります。施術介助だけでなく、患者様への説明、接客、カウンセリングなどが求められる職場もあります。
また、給与にインセンティブが含まれている場合は、固定給だけでいくらになるのかを確認しておくことが大切です。
4.クリニック|働きやすさとのバランスを重視
夜勤なしの転職先として人気なのがクリニックです。
内科、整形外科、皮膚科、小児科、婦人科、眼科など診療科の選択肢が多く、病棟で培った採血・点滴・患者対応などの経験を活かせる職場もあります。
一方で、夜勤ありの病棟より年収が下がるケースもあります。
給与だけではなく、年間休日・残業・中抜け・通勤時間まで含めて「働き方全体」で比較することが重要です。
注意|求人票の「月給30万円」だけで判断しない
夜勤なしで高給与の求人を見つけると、条件が良く見えるかもしれません。
しかし、月給の中に、
- 固定残業代
- 資格手当
- 職務手当
- インセンティブ
- オンコール手当
などが含まれている場合があります。
基本給はいくらか、固定残業は何時間か、賞与はいくらを基準に計算されるのかまで確認して、年収を比較しましょう。
夜勤をやめても年収を下げにくくする6つの方法
1.現在の給与を分解する
まずは基本給、夜勤手当、残業代、その他の手当を分けて確認します。「夜勤をやめたら実際にいくら減るのか」を把握することがスタートです。
2.希望年収の最低ラインを決める
「現在500万円だから500万円以上」と考えるだけでなく、「夜勤なしなら450万円までは許容できる」など、自分の最低ラインを決めておきましょう。
3.クリニックだけに絞らない
夜勤をやめたい看護師さんはクリニックを探すことが多いですが、訪問看護・透析・美容・外来なども比較すると、給与条件の選択肢が広がります。
4.経験を評価してくれる職場を探す
経験年数だけではなく、急性期、精神科、透析、手術室、訪問看護など、これまでの経験が転職先の業務と一致すると給与条件に反映される場合があります。
5.月給ではなく想定年収で比較する
月給が高くても賞与が少なければ、年収では逆転することがあります。基本給・賞与・手当を含めて比較しましょう。
6.通勤時間や休日も「価値」として考える
年収が20万円下がっても、夜勤がなくなり、年間休日が増え、通勤が片道30分短くなるなら、生活全体では満足度が上がる可能性があります。給与だけではなく、自分の時間がどの程度増えるのかも比較してみましょう。
年収ではなく「時給」で考えると見え方が変わることも
例えば、夜勤や残業を含めて年収500万円の働き方と、日勤のみで年収450万円の働き方では、年収だけを見ると50万円の差があります。
しかし、夜勤や残業がなくなり、年間の勤務時間や身体的な負担が大きく減るのであれば、単純に「50万円損をした」とは言い切れません。
年収・年間休日・残業・夜勤回数・通勤時間をまとめて比較すると、自分にとって本当に条件の良い転職先を判断しやすくなります。
一都三県なら「県」ではなく通勤時間で探す方法も
東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県で転職する場合、求人を都道府県だけで区切る必要はありません。
例えば、埼玉県南部から東京都、千葉県西部から東京都、神奈川県東部から東京都など、県境を越えた方が通勤しやすいケースがあります。
夜勤なしで給与条件の良い求人を探すなら、「自宅から30分」「乗り換え1回まで」など通勤時間を基準に検索範囲を広げるのも方法の一つです。
こんな看護師は「夜勤をやめる転職」を検討してもいい
- 夜勤前になると仕事へ行くのがつらい
- 夜勤明けの回復に以前より時間がかかる
- 生活リズムを整えたい
- 家族との時間を増やしたい
- 子育てと仕事を両立したい
- 夜勤なしでも看護師として働き続けたい
- 給与よりも休日や生活時間を少し重視したくなった
- 日勤のみでも現在に近い年収を狙えるなら転職したい
よくある質問|看護師が夜勤をやめた場合の給料
Q.看護師が夜勤をやめると給料はいくら下がりますか?
現在の夜勤回数や1回あたりの夜勤手当によって異なります。まずは給与明細から毎月の夜勤手当を確認し、年間でいくら受け取っているか計算すると目安を把握できます。
Q.夜勤なしでも年収400万円以上は狙えますか?
地域、経験、職種、勤務先によっては可能です。訪問看護、透析、クリニック、美容クリニックなどを含めて比較すると選択肢が広がります。
Q.夜勤なしで高給与を狙いやすい仕事は何ですか?
訪問看護、透析、美容クリニックなどには比較的高給与の求人があります。ただし、オンコール、遅番、インセンティブなどが給与に関係する場合があるため、条件の内訳を確認することが大切です。
Q.夜勤なしならクリニックが一番おすすめですか?
必ずしもそうとは限りません。クリニックは夜勤なしの求人を探しやすい一方、給与を重視するなら訪問看護や透析などが合う場合もあります。何を優先するかによっておすすめの職場は変わります。
Q.夜勤をやめたいけれど転職するか迷っています
すぐに退職を決める必要はありません。まずは現在の年収と夜勤手当を確認し、日勤のみで応募できる求人の給与と比較してから判断する方法があります。
まとめ|夜勤をやめる前に「自分はいくらなら転職するか」を決めよう
夜勤をやめれば夜勤手当がなくなるため、給与が下がる可能性はあります。
しかし、夜勤なしでも給与条件の良い求人はあり、転職先の選び方によって収入の減少を抑えられる場合があります。
大切なのは、
- 現在の年収
- 年間の夜勤手当
- 最低限ほしい年収
- 年間休日
- 残業時間
- 通勤時間
- オンコールの有無
まで含めて比較することです。「夜勤を続けるしかない」と決める前に、日勤のみならどの程度の条件で転職できるのかを調べてみると選択肢が見えてきます。
夜勤をやめたら、自分の年収はいくらになる?
「年収500万円から、どこまで維持できる?」
「日勤だけで月給30万円以上の求人はある?」
「クリニックと訪問看護なら、どちらが条件に合う?」
転職ガーデンでは、看護師の経験年数・現在の給与・希望勤務地・希望する働き方をもとに、条件に合う求人探しをサポートしています。
転職するかどうかは、求人を見てから決めても大丈夫です。
まずは「今の経験なら、夜勤なしでどのくらいの年収を目指せるのか」を確認してみてください。
